『視点はいつも子どもたち』

本の紹介

 今日は、勤務している保育園で薦めて頂いた書籍『視点はいつも、子どもたち』(著者:藤岡佐規子)を読んでの感想です。2007年発行ではあるものの、IT化・生きる力・食育・考える力・心の知能指数など、保育にまつわる広い視点で、様々な課題を問われ、現場で動かれていた先生の率直で熱い思いが伝わる本でした。
 女性の社会進出には、保育園はなくてはならない地域支援のリソースであることは間違いありません。フルタイムで勤務されているお母さんは、子どもを連れて帰宅すると、晩御飯作り・お風呂介助や洗濯・片付けなどと息つく暇もありません。そんな中、子どもと遊ぶ時間の確保となると、「自分の時間はどこで…」となるのも無理はありません。子どもが小さければ小さいほど、自分の思いをうまく表現できないので、お互いのストレスも尋常ではないと思います。「かみつき」も未満児クラスで、先生方の手薄となる時間帯が多いなど、気持ちを汲み取ってもらえないイライラにより生じやすいようです。保護者も保育園担任も、子どもに丁寧にゆとりを持って関わりたい気持ちはあれども、なかなか難しいと思ってしまいます。
 核家族化が進む現代では、保護者の方々が子どもとの遊び方も、うまくコツを掴めない現状を感じることがあります。そんな時こそ、便利なITを活用して情報を収集するのも一つかと思います。保育園や事業所でどんな遊びや体験をしたら、素敵な笑顔が見られたのかを保護者の方々に伝えていけるように心がけることで、お家での親子遊びのヒントになれば幸いです。

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