発達に遅れを有する子どもたちは、遅れを指摘され療育センターなどの公的な療育機関を紹介されることがしばしばです。ですが、受診までに時間を要したり、受診頻度も間隔があきやすく、家庭でどんなことを気をつけて関わればよいのかを具体的に教えてもらう機会は案外少ないものです。そんなモヤモヤを抱える保護者の方々のために、今回は集団場面や家庭で子どもたちと関わる際のポイントと具体的なご提案です。
#発達段階に合わせた療育
→一歩先、または半歩先のレベルに挑戦させてあげる。
→適切なレベルの挑戦のためには、我が子の発達特性や発達レベルを理解すること。
#子育てのアウトソーシングはできない
→私達療育関係者は子どもたちの困りを軽減する目的で関わるが、親や家庭での協力なしに成立しない。
→療育センターに通っていればよし。事業所に預ければ安心というわけではない。
→乳幼児期に保護者がほんの少しでも「この時間は子どもと遊ぶ!関わる!」などと決めて向きあうことで思春期の子どもに向きあう覚悟ができていく
#「時間がかかる子育て」と考えよう
→人よりできるのが遅いと焦りや苛立ちは生じやすいが、「なんで、できないの!」ではなく、ゆっくりと丁寧な子育てを行い、少しでもできるようになったら、確実に褒めてあげること
#お手伝いが脳を発達させる
→料理に片付けにお掃除と、家庭でのお手伝いは、スキルを身につけるチャンスが沢山。
→「靴を並べる」「テーブルの台拭き」「お皿やお箸の準備」など簡単にできそうなところから始める。
→「大人がやった方がはやい」と面倒に感じることもあるが、家庭での役割の中で自信をつけていって欲しい。
#完璧な親になることを諦める
→家事に仕事に子育てにと、全てにおいて完璧な生活をこなそうとするとストレスフルとなり、親子関係もその他の家族との関係もギクシャクする
→結果が伴わなくても、頑張ってきた過程をみとめてあげること
#親の役割は環境つくり
→できる限り、地域の行事に参加することで、家族以外のサポーターを増やそう
#ハグして送り出してあげて
→お母さんが、子どもの肌に触れてあげることで、子供の不安が減り心は満たされる
→出かける時には、ぜひハグして見送ってあげて
以上が、私が共感した やまもとまゆみ著「発達障害の子がぐーんと伸びる心と体の育て方」の書籍紹介でした。
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