保育の事を学ぶと、ルソーの「エミール」や「社会契約論」「人間不平等起源論」など、保育思想に関する情報が出てきます。それこそ受験などの際に、人名や著書などを覚えた記憶はありますが、どんな考え方を持っていたかまで深掘りしていませんでした。改めて、ルソーという偉人を探ってみました。
彼は、スイスのジュネーヴに生まれましたが、生後9日で母は病死。時計職人の父より、幼い時から小説や歴史などの書物を与えられ文字に触れていたそうで後に、物書きとなります。その父のトラブルで、ジュネーヴから逃亡し、孤児同然となったルソーは様々な所に預けられることになったのだとか。結婚し、5人の子どもにも恵まれたものの、経済的な問題もあり、5人全員を孤児院に預けることになったと。
そんなルソーが、ある時、当時の上流階級の貴婦人たちが授乳や乳幼児の養育を母親の責務と考えず、乳母や里親に託し、その結果、施設に引き取られたり遺棄されたりする子どもがあった風潮を憂いて「エミール」を書き上げます。この「エミール」という物語は、1人の男性家庭教師が貴族の男児であるエミールを誕生から社会人になるまで育てるというお話。この書物がベストセラーとなり、「子ども発見の書」として後世に受け継がれているわけです。私生活で波乱万丈であったルソーが、現在の人権尊重にもつながる保育思想を書き上げているギャップに、正直違和感を感じました。今回は、動画やブログや書籍などから、面白いと感じた部分をまとめたので、参考書籍は記してません。子どもが受験生となり学び始めた時に、面白いヒントが与えられるといいなと思います。
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