先日、テレビで拝見した”奇跡の保育園”に
勤めている現役おばあちゃん先生に、
目が釘付けとなりました。
この保育園(小俣幼児生活団)で
育った子どもたちの
「問題可決能力がすごい!」と、
地域の小学校で評判なのだそう。
すっかり、魅了された私は
早速、そのおばあちゃん先生の書籍
「92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て」を購入し、
幸せになる子育てのエッセンスを
学ばせて頂きました。
おばあちゃん先生のお名前は、
大川繁子さんと言い、97歳の現在も
現役主任保育士として活躍されています。
今回は、92歳当時の繁子先生がまとめたご著書より
幸せになる子育てのコツを一部ご紹介です。
🍀幸せになる子育てのコツ🍀
保育歴60年間で、2800人以上の子どもたちを
送り出してきた繁子先生や園長先生が
保育において大切としている軸は
「自由に生きる力」です。
その為にも
1つ目に、子どもは人として対等な
存在なので、命令をしないを徹底しています。
何かトラブルが生じた時も、
「仲良くしなさい!」ではなく
「どうしたの?」と尋ね、
「悔しかったね」と共感の声かけをまず行います。
「あなたは、どうしたらいいと思う?」
「お友達に言ってみる?」
子どもの気持ちを一旦汲み取ってから
子ども達に考えさせ、問題を解決させていく
その繰り返しの日々が、
問題解決能力を高める鍵のようです。
2つ目のコツは、「幸せを育む三角形」です。
この三角形にある通り、1番最初に大切なのは、
土台となる「情緒の発達と安定」です。
「◯◯ができる自分だから、OK!」ではなく
どんな自分もひっくるめて、
「ありのままの自分の事が大切」だと
思える心を育てる事。
大人は出来るようになった事や、
どんな物を持っているか?で
「すごーい」と誉めがちですが、
上手くいかなかった時こそ
子どもの気持ちを大事にして、
寄り添って欲しいと。
2番目は、「自主性の発達」です」
自主性の発達とは、
「自分でやりたい!」を育てる事です。
その為にも、「子どもがやりたいことを
やりたいだけさせてあげること」が
1番の早道となります。
だからこそ、
「せかさず、命令せず、待つ」の
姿勢が大事になってくるわけです。
そうは言っても、子どものペースに合わせていると
何も進まなくて滅入ってしまいますよね。
だからこそ、親である自分が、最初に
心を整えて落ち着く事が優先となるわけです。
また、自分が選んだ選択に責任も
とってもらう。自分で選択して思うように
いかなかった結果から、次にどうしていきたいか?を
考えてもらう機会を与えるスタンスも大事だなぁと
思いました。
3番目が、社会性の発達です。
自分の気持ちや考えを周りの人に
理解してもらえるように表現する力は、
集団でしか身につけられません。
お友達と「ケンカ」をすることで、
次は、こうしたい、ああしたいも
見えてきます。ケンカの際に、
基本は見守りますが、
大きなケガに繋がりそうな場合は、
配慮も必要です。
大きな硬い棒を振り回していたら、
すかさず、新聞紙で作った棒に
交換したりするのだとか…。(笑)
4番目が、知識の習得です。
物の名前やひらがなや数字など。
これは、経験による知識です。
この経験の知識も、
思い切り遊ぶ事で、
学びたい!に切り替わっていくのだそう。
「遊びは、学び」ですから。
最後に、紹介する幸せな子育てのコツは、
「家族の健康度を維持しつつ、
何歳になっても、心が動くことをする」です。
繁子先生は、
「夫婦仲がいい」に勝る子育て環境はない。と
断言されています。
自分にとって、身近な親がいつも
怒っていたり、喧嘩していたりする様子は
心の育ちに、大きなストレスを与えてしまう危険性を言われます。
そして、パパやママ自身の心が動くことを、
やって欲しいと。
全てを丸ごとトライするというよりも、
無理のない範囲で、がポイントかもしれません。
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さいごに
「子育てに、正解はありません」
10人いれば、10通りの考え方や方法が
あるのは、ごく自然な事です。
そして、
「過去と他人は変えられない」
この言葉、子どもも同じだと感じています。
「○○しなさい!」「○○してください」と
指示・命令口調で言われる(関わられる)と、
その言葉に反発したくなる心理原則が生じます。
その為にも、
子育てにおいて、ぶれずに大事にしたい軸を
身近なパートナーとも話し合って共有しておくと、
いざという時に、考え直すきっかけを与えてくれます。
繁子先生は、学びに貪欲な先生としても有名なのだそうです。
繁子先生に比べたら、まだまだひよっこの私ですが、
子どもたちが、その子らしくいられる
空間作りの為にも、学び続けて
皆さんに還元できたらと思った1冊でした。
今年1年間もお世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いします。
〜こみゅばんばん〜
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