今回は、チャイルドフッド・ラボ代表理事の藤原里美先生の「ペアトレ」を学ばせて頂きました。藤原先生がまとめられた著書『魔法の子育てノート』を活用しながら、分かりやすく楽しく学べる事ができましたので、その中で印象に残った部分のまとめです。
ペアトレを実践するにあたり
ペアトレは、子ども自身を変えようとするのではなく、環境を変えることで不適応行動を減らそうとする科学的な根拠に基づいた関わり方です。ただし、この対応方法で、全ての困った課題を解決できるわけではないことを理解しておく必要があります。
藤原先生は、子育てをするにあたり「捨てるべき3つの目」があることも言われていて、私も首を縦に振りながら講義に聞き入りました。
・世間の目(泣く子を、きちんと注意できないの?言い聞かせられないの?といった周囲の目)
・理想(3歳では、コレができるべき、というべき思考)
・古い価値観(みんな一緒が、みんなイイという価値観)
これら3つをうまくスルーし、子どもたちとのあたたかい関係づくりに励みたいと思いました。
質問・応答
参加者の皆さんから多くの質問が、なされていましたが、皆さん同じような困りや悩みを抱えていらっしゃる状況を知り、対応方法をシェアする事で共感が得られました。
中でも、よくある御相談の中に、「じっとしていられない」「目が合わない」「ぼーっとしている」「なかなか準備が進まない」などがあるようです。その場合は、ペアトレではない、子どもの発達特性に合わせた関わり方を実践していく事が大切だということも実感させられました。
最後に…
ペアトレは万能ではない。ここを踏まえた上で始めることだと思います。ペアトレ以外の発達支援の基礎知識が大切である事は、言うまでもありません。ただし、知識やスキルだけがあっても、子どもたちとの関係づくりはスムーズにはいきません。「スキルよりもマインド💓」を自分に言い聞かせながら、失敗も含めて全てが学びという気持ちで、進みたいと思います。
子どもたちは、常日頃から敏感に私たちの心を感じとっています。子どもに接する前に鏡の前で「私は魔法使い🎵」と暗示をかける。そして「そう思えばそうなる」「きっとうまくいく」呪文を唱え、魔法使いに変身してから、関わることがポイントなのかもしれません。「魔法の子育てノート」は、保護者や支援者と子どもたちとの間で、あたたかい関係づくりを行なっていくための方法を紹介してくれている1冊です。自立させなくては!と頑張り過ぎず、特に自宅はオアシスの場として居心地の良い空間を提供していきたいと思いました。
参考文献:「魔法の子育てノート」著者:藤原里美 出版:学研
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