自分自身の子育ても含め、子育てに悩みや心配を抱える親は多くいます。仕事柄、保護者さんのお話を伺っていると、やはりもう少し子どもたちと衝突を少なくして、生活することはできないものか?と感じることが多くあります。(自分も含めてです…)
思い通りに動いてはくれない子どもたちと、どのように関わるのがよりベターなのかを探るきっかけとなるのが「ペアトレ」です。
「ペアトレ」とは、アメリカ生まれの子どもの不適切な行動を修正するプログラムで、要は「保護者の関わり方・声かけの仕方を変える(不適切な行動はスルーして、褒め言葉をかける)ことにより、子どもの困った行動を改善する」というものです。
STEP1「はじめの準び」〜STEP15「保育園・幼稚園・学校と家庭で協力して教えたいこと」があります。久しぶりにSTEP8「ほめ言葉をあてはめる」にチャレンジしてみました。15分で粘りに粘って考え出した褒め言葉は20個で、語彙力の不足を痛感させられました。子育てがうまくいかない場合に、自分の行動・言動を振り返ることが、大切なポイント。結果に注目するよりも「プロセス」つまり「子どもが努力しようとしている時」に認めてあげることがポイントです。
<褒める時のポイント>
① にこやかな表情で
② 相手の目を見ながら優しい目線で
③ 朗らかで穏やかな口調で
④ タイミングよく穏やかな口調で
<褒め言葉が逆効果になりやすい声かけ>
・できて当然のことを褒めると、バカにするな!と思われてしまうことがある
・「さすがお姉ちゃん」などの比較言葉は、不信を招きやすい
*褒めるよりも、けなす可能性につながる声かけとなりやすいので要注意です。
<減らしたい行動はスルーしよう>
*まず最初に、ただスルーだけでは効果はありません。これまでご紹介している「子どもを褒めて認める関係が出来ている」からこそ、効果があるとされています。
・減らしたい行動は無視しても、子どもの「心」と「頑張り」は無視してはいけない!
1.周りの人を無視しない(周囲の人に説明や理解を求める事が必要な事がある)
2.他の事に集中する(保護者自身がやるべき事に集中する)
3.兄弟をうまく使う(良い行動をしている兄弟児を認める)
4.協力を引き出す
❶選択させてみる 例)服を着なさい→「Aシャツにする? or Bシャツにする?」
❷予告してみる 例)あと5分でおしまいの時間だよとタイマーを設定する
❸取引してみる 例)お部屋を片付けたら、お外で遊んでいいよ
ざっくりと書籍情報をご紹介させて頂きました。上記の内容の実践はなかなか難しいことは分かりますが「どうせ無理・できない」と決めつけず、まずは動いてみることです。何かヒントが得られるかもしれません。私自身、保育園や事業所・自宅などで、このような働きかけをしてみると、「おぉ〜」と効果を実感することもありました。が、何よりも子どもたちと楽しく過ごせる空間作りが一番ですね。ちなみに、アドラー心理学では、褒めて伸ばすではなく、感謝をするというルールになっています。結局、協力してくれて「ありがとう〜!」と言いながら、褒めている自分が居ますね…。
参考文献「魔法のほめ方PT」著者:横山浩之(小学館)より
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