今回は、当事者研究の第1人者として
知られている熊谷晋一郎先生の
「支援者として大切にしたいこと」を
シェアさせていただきます。
熊谷晋一郎先生は、ご自身が
新生児仮死の後遺症で脳性麻痺として
生まれ育った方です。思う様に動かない
身体を持ちながらも、幼少時期から
猛烈なリハビリの日々を過ごし、学び続け
小児科医としても実績を持つ方です。
現在は、自らの実体験に即して
肢体不自由の分野のみならず、
あらゆる障がい分野の当事者研究を
東京大学先端化学技術センターにて
研究し続け、発信されています。
(発達障害の特性を持つ綾屋紗月と
結婚された写真をアップしてます)
以前にも熊谷晋一郎先生の
「自立とは?」という記事を
書かせていただきました。が、
今回は、「支援者として大切にしたい事」です。
中でも、「可変性の知識」と
「比較優位の原則」の視点
を持つ事の重要性です。
「可変性の原則」については、以下の通りです。
「どれだけ努力しても私は歩けるようにはなれなかった」
「どれだけ努力しても私は聴覚過敏を克服できなかった」
「どれだけ練習しても文字を書けるようにはなれなかった」障害があろうがなかろうが、「可変性」に関する知識を得るのは難しい。自分は一体、何をどれくらいできるのか、できないのか。どれくらい頑張ればできるのか。そして、何を「しないこと」を選択するのか。そのような自分の人生について、仲間と一緒に研究し、知ることが当事者研究なのです。
「比較優位の原則」については、以下の通りです。
自分が最も得意なものに集中し、苦手なことは得意な人に任せることで、全体としてより効率的に物事を進められるという考え方
どこかに出かける際、
自分で靴を履くのに20分をかけ、残りの10分を遊び時間とするのか?
大人が靴を履くお手伝いを行い、残りの30分の外遊びを満喫してもらうのか?
子どもにとって、どちらの方法を選択する事が、
QOL(生活の質)を高められるのか?
どちらの選択をすることが、本当の幸せなのか?
私たち大人は、自分たちが育てられた
教育や躾を価値基準にして、障がい特性を持つ
子どもたちにも「できる様になりなさい」と
支援しがちです。
どの方法が正解ということではなく、
対象者となる子ども自身を、
まず知ろうとする事から、
支援はスタートすることを
教えられました。
皆さんは、何を知る事から
始めたいですか?
熊谷晋一郎先生に関する情報はこちらです。
ご興味が有られる方は、
こちらのサイトもご覧ください。
私自身は、自分の価値基準を
押し付けることなく、
温かなマインドで
見守っていきたいと思いました。
今日も最後までお読み頂き
ありがとうございました。
〜こみゅばんばん〜
コメント