藤原里美先生の「発達に応じた課題」
研修に参加しましたので、
その内容の気づきとまとめです。
認知発達状況の把握
子ども1人1人は、様々な特性を有しています。
その特性の1つに、認知発達があります。
今回は、その認知発達の段階を
把握する為の手がかりとして
「太田ステージ」による評価方法を
ご教授いただきました。
「太田ステージ評価」では、
シンボル表象機能の発達段階をみます。
自閉スペクトラム症は、記憶系の能力が
高い一方で、シンボル表象の形成不全、
すなわち、比較の概念や基本的な
空間概念などの形成に特異的な
障害がある。
それらの障害をふまえて、ピアジェやワロンなどの
認知発達理論における発達の節目に着目して、
発達段階を設定したものが「太田ステージ評価」である。
〜メリット〜
第1、その子どものシンボル表象機能の段階分けが分かる
第2、その子どもの行動の意味が分かる
第3、治療教育の手立てが分かる
第4、共通の基盤に立って、治療教育の適切性が検討できる
第5、検査は簡便で短時間に行えて客観性がある
太田ステージ研究会HPより
https://www.ohta-stage.org
講義では、発達段階に分類する評価方法や
評価後の支援方法もご紹介頂きましたが、
詳しくは書籍を購入の上、ご支援くださいとの事でした。
コーディネーショントレーニング(運動遊び)
これまで、コーディネーショントレーニングという
言葉を聞いた事がありませんでした。
コーディネーショントレーニングとは、
神経系に働きかけて運動能力を
向上させるトレーニングを言います。
日常の保育・療育運動プログラムの中に
自然に取り入れながら育む事ができます。
下記の7つの視点がポイントです。
〜7つの能力〜
・バランス能力:バランスを保ちながら、姿勢を立て直す
・反応能力:合図に素早く反応して、正確に対応する能力。
・リズム能力:動きを真似したり、イメージを表現したりする能力。
・識別能力:手や足、用具などを精密に操作する能力。
・連結能力:関節や筋肉の動きをタイミングよく同調させて、
体全体をスムーズに動かす能力
・定位能力:相手やボールなど動いているものと、
自分の関係を正確に把握する能力。
状況(敵・ボール・位置など)を把握し、予測する
・変換能力:状況の変化に合わせて、素早く動作を
切り替える能力。
7つの能力が、分離して機能するわけではなく、
部分的に組み合わされて体の使いが促進
されていきます。
トンネルくぐり(反応・定位・バランス・変換)
スイングターン(連結・バランス)
1つ1つの遊びを分析すると、
様々な要素が組み合わさっている事が
分かりました。
このような視点も持ちつつ、
「遊んでいたら、発達しちゃった」の
サポートができたらと思いました。
さいごに
「アセスメント勉強会」の際に
ご紹介頂いた、一般発達検査表は、定期的に
活用させて頂いています。
その際、言語部分の評価がもう少し
丁寧に評価できるといいなと感じていたので
今回、ご紹介頂いた「太田ステージ」も
活用することで、さらに、細かな特性を
把握できるかもしれないと感じた次第です。
研修最後のグループワークで、
保育現場に働く先生が
「環境や構造をシンプルにして、
欲張らずに楽しみながら遊ぶことで
成長できそうです」と感想を述べる場面があり
共感している私がいました。
今回、学んだ遊びの数々、明日から即実践です!
まだまだ、トライ&エラーを繰り返していきたいと
思います!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
〜こみゅばんばん〜
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