野口嘉則先生、第7回目のオンライン塾テーマは、
自分の偏った思い込みを緩め、望む行動を起こしやすくする
方法のご紹介です。
自動思考とスキーマ
「自動思考」とは、意識しなくても
頭の中にフッと湧く感情の事だと言われています。
この自動思考の源は、スキーマから生じています。
では、この「スキーマ」とは何かというと、
「思い込みや信じ込み」と言われていて
生きる上でのルールとも考えられています。
このスキーマは、2種類に分けられます。
①非適応的スキーマ:悩みや生きづらさの原因となるスキーマ。
<代表例>
・人に嫌われるべきではない
・いつも、頑張っているべき
・失敗をするべきではない
・相手をがっかりさせてはならない
・相手を不機嫌にさせてはならない
・人に甘えるべきではない
・人に弱いところを見せるべきではない
・完璧にやらなければならない
・常に、有用なことをするべき
・相手は、私の気持ちを理解するべき
・子どもは、期待通りに育つべき
・私は、嫌われ者だ など。
②適応的スキーマ:現実に柔軟に対応できるスキーマ。
<代表例>
・嫌われないに越したことはない。
・失敗しないに越したことはない。
・完璧に越したことはない。
などのように、柔軟で曖昧さが伺える考え方
思い込みを維持してしまう3つの対処スタイル
❶ 思い込みへの服従:思い込みの言いなりとなる
例)どうせ失敗するからと、投げやりに取り組む
❷ 思い込みの回避:思い込みから逃避しようとする
例)失敗を避けようと、始めからトライしない
❸ 思い込みへの過剰補償:思い込みを補い過ぎる
例)成功するために、手段を選ばない
大切なのは、自分は、どの思い込みが強いのか?
その思い込みは3つの維持するスタイルに当てはまっていないか?
非適応スキーマがあってはダメなのではなく、
その思い込みは、どんな時から生じるようになったのか?
幼少期などに立ち戻り、自分に向き合い
気づくことから始めること。
緩め方のコツ
緩め方のコツは、「行動」!
「失敗すべきでない」という過度な思い込みを持っているのであれば、
ハードルが低めのことから、失敗しても大丈夫という
チャレンジを積み重ねていくこと。
メンタル・リハーサルと言って、
本番でなくても
心の中で、何度も練習しトライしておくと
いざ本番となった時に、
行動を起こしやすくなるのでおすすめです。
終わりに
どのような分野においても
「○○すべき」というべき思考は、
できるだけ、避けた方が良いと言われます。
正義や論理は当たり前に通じる!という考え方で、
長年生きてきた私には、目から鱗の発想でした。
自分が、どうしてこのような考え方をするように至ったのか?
幼少期に立ち戻り
自分に向き合う必要が出てきました(~_~;)
また、野口先生が
「子どもが期待通りに育つべきというのは、
到底無理なこと。
子どもは、本来、親の期待を裏切りながら
育つのが、自然で健全なこと」というお話にも
ホッとする自分がいました。
人は、「依存」から「自立」、
「自立」から「相互依存」という関係へと
転換していくことが良いと
「7つの習慣」でお馴染みの
スティーブン・R・コビー氏が述べています。
日本の文化では、迷惑を掛けてはいけないと
常々、言われてきましたが、
本当は、無理のない範囲で
適度に甘えたり、甘えを受け止めたりする
成熟した依存関係になれると良いのだそう。
そんな思考を緩く持ちながら
日頃の子育てに・お仕事に・仲間づくりに
勤しんでいきたいと思います。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
〜こみゅばんばん〜
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