「発達」という言葉を聞くと、成長して伸びゆく姿を想像しませんか?
「発達心理学」において、「発達」を解いたのは
ドイツ出身のアメリカの心理学者であるポール・バルテスです。
今回は、バルテスが提唱する「発達」についての解説です。
バルテスが提唱した「発達」
① 発達は、生涯にわたる変化の過程である
② 発達は、歴史的、文化・社会的な側面からも影響を受ける
③ 発達は、獲得・向上といった成長面だけでなく、喪失・下降といった衰えゆく側面も含んでいる
④ 人間の一生のどの時点でも変化の可能性(可塑性)を持つ
SOC理論(補償を伴う選択的最適化)とは
バルテスさんは、老年期の生涯発達において、このような理論を提唱されました。
人間は老化により、どんどん身体的機能や認知的機能が衰えていく。
その様に衰えていく中で、老年期のQOL(生活の質)を向上させるための方略を構築したのが、SOC理論である。
SOC理論は、老年期に残された身体的・認知的資源を効率よく使用し、喪失以前の生活を取り戻す為に目標の調整や変更を行なっていく。
失われていく身体的・認知的機能という制約の中で、目標を達成するために下記の3つの要素に分けて考える必要があると言われている。
【3要素】
・目標の選択(Selection):目標達成可能な水準にまで引き下げ、身の丈にあった適切な選択を行う
・資源の最適化(Optimization):目標達成の為に、効率よく配分や工夫をしていく
・補償(Compensation):外部からの援助を受け、資源を補う
最後に
人は生まれた時から「死」に向かっていき始めます。
人生100年時代と言われるようになった昨今ですが、
江戸時代の平均寿命40歳を考えると、50歳手前となった私も
「奇跡の人」だと考える事ができます。
時間は命。 命は時間。
人生に悔いが残らぬ様に今日という日を過ごしたいと思いました。
「発達」にまつわる基礎知識は大切です。
皆さんと保育や療育にまつわる基礎知識を今後も深め共有していけたらと思います。
最後まで、閲覧いただきありがとうございました。
〜こみゅばんばん〜
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