『保育にまつわる基本の基』

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 保育創造セミナー代表の樋口正春先生の講義を聴講する機会がありました。以前、ブログ記事でお伝えした言語聴覚士の中川信子先生の考え方にも共通する部分が多くあり、納得&共感できる内容が盛り沢山の講義でした。以下に、自分の記憶に残る大切な部分を箇条書きにしてみました。

保育環境における「基本の基」

コロナ禍で業務が増えていく中、何を大切として、どの活動を残していくかがポイント

全ては流れ作業でなく、コミュニケーションの場として捉える

・保護者は、認知能力(運動・手先・ことばなど目に見える力)が伸びると安心しやすい。

・今後は「生きる力」の為に、非認知能力(好奇心・集中力・探究心・忍耐力・優しさ・協力するなど目に見えない力)が豊かでなければならないと言われる。

・認知能力は、塾や幼児教室などで鍛えられるが、非認知能力は、そういうわけにはいかない。

非認知能力を育むためには、自分で自分を豊かにできる環境が大切

・自分で自分を豊かにできるためには、日々の生活と遊びを充実させられるかがポイントとなる。

・日々の保育の延長が、運動会や発表会などの行事であると位置づけに持っていけるのが理想。

・各種の行事は、保護者に見せる為に行うのではなく、子供たちがイキイキとのびのびと楽しそうに
 参加できる様子を見せられると良い。

・乳幼児期に、特定の大人と安心した関係(愛着関係)を築けた子供は、将来にわたって安定した
人間関係を築ける可能性が高いことが明らかにされている。

・そういう意味でも乳幼児期のアタッチメント(ふれあい)はとても大切

終わりに

 2002年の学習指導要領改定に伴い、これまでの「指示待ち・受動的保育」から、「自主的・主体性をもった保育」に変わりつつあります。とはいえ、これまでの保育方法に固執する組織もまだまだあるようです。リハビリや療育部門に限らず様々な業種においても、考え方やアプローチ方法は、年々変化しています。学びを忘れず、未来の日本を担う子どもたちのサポートができたらと思います。

 保育業界においても、毎年離職者が居て、その離職者を減らす工夫を言われていました。ポイントは、軸となる「理念・モットー」を共有して仕事をすることで、人間関係もうまくいきやすくなるのだとか。共に、子どもたちを支える皆さんと「理念・モットー」を同じくして「基本の基」を忘れず、日々の療育に努めたいと思いました。職場のスタッフの皆さんのみならず、保護者の方々とも「基本の基」の考えを共有できたら、これほど幸せなことはありませんね。

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