今回は「トークンポイントシステム」というご褒美を利用する方法についてです。この方法を用いる際に最も大切なことは、目標設定の部分です。ここで高過ぎる目標設定を行うと、継続は困難となります。どんな方法で取り組むと効果が得られやすいのかを知って、取り組むことが大切です。
① トークン表(頑張り表)を作ってみる
身につけさせたい行動を継次的にチェック(10個)
目標の設定は2:6:2(◎:〇:△)の内容で決めてみる。
◎:何もしなくても、確実にできている項目(2つ)
○:出来たり出来なかったりする項目、少し応援すればできるようになる項目(6つ)
△:半分以上い支援が必要な子どもの頑張りがかなり必要となる項目(2つ)
② トークン表(頑張り表)作りのコツ
・親子で項目を相談して決める
・ポイントがたまりやすいように項目を工夫する
・ 楽しみでやる気の出るトークン(強化子)を設定する
・特性に応じた達成感を持てる工夫を行うこと
*(項目の量、シール、×をつけないなど始める前にルール決めしておくと進めやすいです)
・同時に、好ましい行動とやめるべき行動を明示する
③ トークン表を通じて、家庭でのルールを明確化する
④ 本人の達成感と親子のプラスのやりとりが最も大切
⑤ トークン表を子ども自身の行動計画表へ
★今回、ご紹介している内容は就学期にお勧めの方法です。幼児期版となると、もっとシンプルでわかりやすい方法にする必要があります。また、発達レベルによってはトークンポイントが理解出来ない場合もあります。色々と取り組んでみる中で、どのような対応方法や目標設定が望ましいのかを知る手がかりとなります。トライ&エラーで少しずつ前に進みたいものですね。
参考文献:「発達障がいの子どもを元気に育てるペアレントトレーニングと地域支援」編著:米田和子
参考資料:Web講演会「大人が変わることで子どもが変わるその方法」講師:米田和子
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