ここでは、「親子タイムと前半の振り返り」について学びます。
参加者の一人一人が親子で楽しめる遊びや時間を共有することが大切です。そして、褒めることが増えたか?叱ることは減ったか?など、褒める習慣が定着してきたかどうかを振り返っていきます。二次障害がない場合には、ほとんどの保護者・参加者が、当たり前のことを褒められるようになっていきます。
親子タイム
『親子タイム』は、子どもにとって特別な時間(スペシャルタイム)です。 保護者は口出しせずに、 子どもは、自分の好きなことを選んで、保護者と一緒に楽しい時間を過ごします。(基本的に、TVゲームなど対人やりとりのない遊びはお勧めされていません)
親は子どものやっていることをよく観察して、実況する ように声をかけたり、いいなと思ったことをほめていきます。
時間は、1回15-20分で、週に1-2回程度が理想です。親自身 がリラックスして親子タイムを楽しめるように無理のない時間帯で行うことがコツです。
親は子どもに対する注意の向け方が上達し、子どもの興味・関心のある部分を把握できるようになります。それが、ほめことばを増やし、ほめそこないをへらしていくことにつながります。
子どもが、叱られずに、楽しく遊びきる体験を積めることが大切です。
前半終了時の振り返り〜チェックポイント〜
1.子どもの「良いところ探し」はできているか?
2.子どもを褒める習慣がついてきたか?
3.親子タイムを楽しめているか?
4.子どもの行動を客観的に記録できるようになっているか?
*保護者自身の問題も含めて考える のに適切な時期です。テクニックを使う前に、親子の信頼関係、 「ほめるーほめられるやりとり」の再構築が必要 となります。
保護者自身の立場や生い立ちを振り返る
この時期に、うまく子どもを褒められない・対応できない要因がわかる場合もあります。親御さん自身育ってきた際のトラウマ的体験が影響し、子どもをどのように褒めていけば良いのか分からないということもあります。保護者自身が自分を知り、受け止めていくことが必要とされる方方もいらっしゃるようです。
参考文献:「発達障がいの子どもを元気に育てるペアレントトレーニングと地域支援」編著:米田和子
参考資料:Web講演会「大人が変わることで子どもが変わるその方法」講師:米田和子
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