久しぶりの投稿になりましたが、今回は、ペアトレまとめの続きです。
3回目になると、実際に褒めた行動とどのように褒めたかを発表しあって、具体的な言動を褒めることや、褒めるタイミングなどを考えていきます。また、褒めた内容や、困った行動、その際にどのような対応をしたか?なども、なるべく記録を残して発表していただきます。そして、「どうしてそのような行動が起こったのか?」、「子どもの行動の裏にはこんな意図があったのでは?」と参加者と共感したり、他の対応方法はあったか?などを検討したりします。行動そのものをなくすということではなく、前後の状況から考えて対応を工夫するというのがポイントです。
また、記録に残すという大切さも実感していただきます。子どもの行動を記録していくうちに、「こんな時に、こうなる」という傾向が見えやすくなります。そうしていくうちに、客観的に行動を見れる習慣がつきます。その他に、褒め方にもこの褒め方はききいれやすかったけど、この褒め方はあまり効果がなかったということも見えてきます。例)ハイタッチが好き、圧迫刺激が好き、頭なでなでが好きetc
こういったやりとりを繰り返す中で、参加者も少しずつ、子どもの日々の言動を細かく観察する事ができるようになってきます。
4回目は、
「増やしたい行動」「減らしたい行動」「すぐに止めるべき行動」の3つに分類して観察します。
この事で、「増やしたい行動」以外の行動を全て叱る事で、やめさせようとしていたことに気づく方もいらっしゃいます。「すぐに止めるべき行動」とは、人や自分を傷つける暴力行為で、他の行動は、子ども達自身の困難さ(ことばでの理解力や衝動性など発達の凸凹)が「減らしたい行動」であることを学びます。「すぐに止めるべき行動」に関してはタイムアウトなどで、対応することになります。(タイムアウトの方法は、後半でお伝えします)「減らしたい行動」も「すぐに止めるべき行動」も両方とも好ましくない行動ではありますが、すぐに減らしたいのか?徐々に減らしてもよい内容なのか?をみんなで考えていきます。
3つの行動分析を通して、厳しく叱ってでもやめさせなければいけない行動が限定されてくると、保護者の対応にも、一貫性がもてるようになり、精神的にも楽になります。
参考文献:「発達障がいの子どもを元気に育てるペアレントトレーニングと地域支援」編著:米田和子
参考資料:Web講演会「大人が変わることで子どもが変わるその方法」講師:米田和子
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