『GIGAスクール構想』

ギガスクール構想 ICT関連

 コロナ禍で、GIGAスクール構想の整備が急速に進められています。中には「GIGAスクール構想とは?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。今回は、文部科学省作成の「GIGAスクール構想の実現」動画から情報をまとめてみました。

 GIGAスクール構想とは、「1人1台の端末が与えられ(1人1IDアイディを与えられ)高速の大容量通信環境を整備し、多様な子どもたちを誰1人取り残すことなく、個別最適化された教育を全国の学校現場に持続的に実現させる構想」のことを言います。安価な端末でもクラウド上で管理するので、データの保存もしやすく、Web上で学べる仕組み作りが可能となります。今年度から教科書にQRコードの挿入など部分的に取り入れられていますが、今後はデジタル教科書を用いて、拡大・書き込み・保存・読み上げ・背景文字色の反転・ルビなどを用い、より個別の特性にそった学びが提供されるようです

 上記はOECD(経済協力開発機構)38カ国に対して、ICTを活用した学習状況の実態調査結果です。日本はなんと、だんとつ最下位の3でした。かといって、ICTに縁がないのではなく、日頃チャットやゲームとしての用途では50〜80%活用されているというアンケート結果でした。日本の場合、学習としてのICTよりも、楽しみとしてのICTとしての活用が一般的なのです。

先進諸国において、日本の生徒の読解力評価は低下している現状(OECD生徒の学習到達度調査PISA2018より)が認められます。これはICTの環境整備の問題により学力差が生じていることが一因として考えられています。「パソコンは、令和時代において文房具としての使いになる。」文部科学省の高谷浩樹氏は断言されています。分からないことがある時に、自分で調べて問題解決し、他者と意見をまとめて発表し、学びに繋げていくことを目指しています。まさしく、「生きる力」の非認知能力に繋がる学びとなることを期待するばかりです。

 つい数年前までは、読み書きが苦手な子どもに対して、タブレットを導入した特性にみあった学習支援を提案しても、学校の先生方から「みんなが使っていない中、特別扱いは難しい」という返事を頂いていました。学校生徒の皆さんがパソコンやタブレットを活用して学習するのが当たり前の世の中へと移行しています。私たち療育支援者かつ保護者として、それらの認識が疎いままでは、適切な支援が進めづらくなります。私たちも子どもと共に学び支援していけるように努めていきたいところです。

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