学生の頃に「言葉は脳と繋がっている」ということで読むように薦められたのが、解剖学者の養老孟司さんです。著書「バカの壁」は、皆さんもご覧になられたかもしれません。脳科学をテーマとしたニュースを聞いた時に、久しぶりに養老さんの本を読みたくなりました。
今回、私にヒットしたのは「AI時代の教育に必要なのは、五感によるインプット」です。
「今の子どもたちに準備しなきゃならないのは、答えとしての出力ではなく、いかに色々なプロセスを経験させるかという「入力」の方。せっかくこれだけの感覚器を持ち合わせて生まれてくるわけだから、あらゆる感覚器を刺激して訓練しないことには、生き物として話にならない。」
〜中略〜
「計算や漢字といったイロハで、できることの幅を広げる教育は大切だけど、なんと言っても子どもの時からの五感を鍛えることだと思う。これを私は、一貫して言っている」
〜中略〜
「アメリカのミネルバ大学では、学校という箱に閉じ込めず、授業は全部オンラインで完結し、現地でのフィールドワークを大事にしたカリキュラムが組まれている。」
〜以下、省略〜 気になられた方は、本を手にしてみてください!
箱は不要で、子どもたちが主体的に学びを求める現場で学習を進めるスタイルは、東京大学先端化学技術センターの中邑賢龍先生も同じようにコメントされていたことを記憶しています。「生きる力」に繋がる五感を刺激する実体験を、もっともっと子どもたちに経験させてあげたいと感じます。コロナウィルスの影響で、一気にITが進んでタブレットやスマホなどに、触る時間が増えているように思います。緊急事態宣言が明けたら、五感を使った遊びをもっと、増やしていきたいです。
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