『ペアトレまとめ その2 ペアトレとは?子どもの気持ちを読み解く作業』

ペアトレ 学び

 改めて、ペアレントトレーニングとは?略してペアトレの説明です。
ペアトレとは、応用行動分析に基づいて一人一人の子どもの行動の背景にある要因を分析し、応用行動療法として、適応行動を増やし、不適応行動を減らしていくというものです。

ペアトレは、基本的に10回の流れで行われていますが、幼児期は5回くらいで終了となる事もあります。米田先生は、グループダイナミクス(集団力学)の効果をねらい10名くらいのミニグループで実施すると、相互的な支え合いができやすいと言われています。発達支援センターや事業所など、医療機関においても、ここ10年間ほどでペアトレは広がりを見せていますが、人数は個別からグループまで様々です。10回で完全に終了となると、維持継続のモチベーションが保ち辛いという事で、半年毎や一年後などに、お茶会を設けている事もあるのだそうです。

 1回目は、オリエンテーションとして、概要の説明や参加者の自己紹介などを行いますが、緊張感や不安を取り除くために、全体ではなくお隣の方とペアになって気軽に自己紹介しあいます。その後、お隣の方から聞いたことを他己紹介として皆さんに紹介し合います。そうすることで、緊張感もずいぶんほぐれてくるのだとか。

 2回目から、いよいよトレーニングの始まり。ペアトレでは、毎回、最初に子どもを褒めたことを発表しあいます。この継続が何よりも大切なのですが、「褒めることが見つからない」と言われる親御さんが多いようです。お母さん自身も子どもに宿題を促す前に、保護者の方々への宿題と課し、子どもの見本になりましょうと伝えて頑張ってもらいます。褒める内容も、verygood(大変良い)ではなく、good(それでいいよ!)のレベルを見つけ安心のメッセージをたくさん伝えていきます。我が子の行動をしっかり観察して、行動の背景にある子どもの気持ちを読み取っていく作業がペアトレの重要なポイントです。

・どうしてそのような行動をするのか?

・それに対しての行動はどうだったのか?(適切であったか?)

・他の対応は考えられないか?etc

上記の点について、参加者全員で考えていきます。話し合いを通じて、自分だけでなく、他の人たちも悩みながら日々を過ごしていることを知り、共感しあっていくことができるようになっていきます。

以上が2回目までの今回のまとめです。

参考文献:「発達障がいの子どもを元気に育てるペアレントトレーニングと地域支援」編著:米田和子
参考資料:Web講演会「大人が変わることで子どもが変わるその方法」講師:米田和子

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