ATACでは、毎年ICTを活用した教育実践が報告されていますが、これまで遠距離という事もあり参加を断念してました。今年は、コロナの影響で場所に限らず参加しやすい研修が増え、この研修もその1つにあたります。「特別支援教育対象児」とは…、「特別な支援を要する教育が必要な子ども」ということなのですが、その結果支援クラスでは、シンプルで簡単すぎる内容を、少量でサポートするということにもなりうる現状も少なくないようです。教育界では、コロナの影響で一気に「GIGAスクール構想(Global Innovation Gateway for ALL)」https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htmが進みタブレット端末も1人1台配布され、学校内でもオンラインで学んでいくシステムが急速に変化しつつあります。それらに追随して、我々大人の側も子ども達に負けじと、この分野を学んでいく必要にかられています。以前は読み書きが苦手なお子さんが所属する支援クラスで、タブレットの活用を勧めても、周りの友達が使用していないことから、活用は難しいとのコメントを頂くことがありましたが、今後はそのように断られる事もなくなるのかなと思います。
重症心身障害児へのICT活用では、「iOAK」(重度・重複障害など,随意的な動きをとらえることが難しい人の反応を可視化したり,わずかな動きによるスイッチ操作を可能にするiOS,iPadOS用のアプリhttps://atac-lab-products.com/ioak/)を用いてデータを採用した客観的な読み取り方法のご紹介があり、根気強く丁寧にじっくり関わる事・分析する事の大切さを実感しました。読み書きなどに関する発達障害の実践例も具体的な取り組み内容の報告が多くありました。どの先生方も、特異的な発達の子ども達をどうにか支援したいと貪欲に学ばれている姿勢に感化されました。また、ICTを拡げることが目的ではなく、活用することで、学びやすくする・生活しやすくすることが主目的であることを訴えていたのが印象的でした。効率だけを求めずに、芯となる目的を明確化して取り組みたいと思いました。今回も為になる講演が聞けて勉強になりました。
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