聞こえづらいお子さんと話す際に、気をつけること

聴覚障害、声かけポイント 聴覚障碍

 難聴の子どもは、聴力と読話力(話し手の口元、表情を見て言葉を読み取る力)を合
わせて話を聞き取っています。また、聞こえなかった場合でも、視覚的に周囲の状況を
つかみ、友達と同じように行動できるので、聞こえていると誤解されることがあります。
そのため、状況によっては、周囲の適切なサポートが必要になります。

話し方のポイント

・1~2mまでの距離で、正面からやり取りをしましょう。
→ 補聴器や人工内耳は1~2mまでが最も有効です。
 表情や口元も、話を聞き取る大事な手掛かりになります。逆光にならないようにするのも大事です。
 マスクをつけると口元が見えなくなります。話すときは外すことも大切です。

・はっきりとゆっくり話しましょう。
→「せ・ん・せ・い」のように1音ずつ区切ると、語のまとまりが分かりにくくなります。
 普通の速さが分かりやすいです
作業等は一度中断させてから指示しましょう。
→ 何かをしながらの会話は、話者に注目できないため、内容がつかみにくいです。
・静かなところで話しましょう。
→ 補聴器は周囲の音や声を増幅するので、雑音があると聞きたい声を聞き取ることができなくなります。集団の中で静かな環境を作るのは難しいとは思いますが、子どもたちに話をする時はできるだけ、静かな環境にするよう心がけましょう

参考資料
・「難聴児・生徒理解ハンドブック」編著:白井一夫、小網輝夫、佐藤弥生
・「難聴児の言葉の学習・子育て・難聴理解」著者:我妻敏博
・「聴覚障害支援ガイド」より

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