『聞き返されることが多い子に。おうちや園でできる発音チェック』

聞き返されることが多い子に。おうちや園でできる発音チェック

「お話しているのに、なかなか伝わらない」

「何度も聞き返してしまって、申し訳ない気持ちになる」

そんな経験はありませんか?

聞き取りにくさの原因は、ひとつではありません。

前回の記事でご紹介した

のどの奥の「蓋(軟口蓋)」が

うまく閉まっていないことも、そのひとつ。

今日は、特別な道具は使わずに

おうちや保育園・事業所でできる

かんたんなチェック方法をご紹介します。

チェックの前に、大切なこと

  • 遊びの延長で: 「評価するよ」ではなく、「やってみない?」とリラックスした雰囲気で。
  • 無理にさせない: 嫌がる時や体調が悪い時は、また今度にする。
  • 鼻づまりのない日に: 鼻水や鼻づまりがあると、正しいチェックができません。
  • 動画に残しておく: スマホで様子を撮っておくと、専門家に相談する時に役立ちます。

1. 鼻つまみテスト(用意するもの:なし)

一番かんたんで、すぐにできる方法です。

  1. 「パパパ」「ブーブー」「イー」と言ってもらいます。
  2. 次に、鼻を軽くつまんで、同じ言葉を言ってもらいます。
  3. 声を聞き比べます。

声がほとんど変わらなければ、

蓋がしっかり閉まっているサインです。

鼻をつまんだ時に声が大きく変わる時は、

鼻に空気が漏れているかもしれません。

💡「マ」「ナ」「ン」は、もともと鼻から抜ける音なので

鼻をつまんで発音させると、発音しづらくなります。

ちなみに、「あー」と声を出しながら、鼻をつまんでも

平気で発音できます!

2. 手鏡でくもりチェック(用意するもの:手鏡)

息の漏れを、目で見て確かめる方法です。

  1. 手鏡を、お子さんの鼻の下に水平に当てます。
  2. 笛を吹いたり、「アー」「マー」など発音してもらいます。
  3. その際に、鏡がくもるかどうかを見ます。

くもらなければ、 息が口からしっかり出ている証です。

逆に、くもる時は、鼻から息が漏れているサインです。

💡 鏡は少し冷やしておくと、くもりが見やすくなります。

*言語聴覚士などの専門家は、鼻息鏡という漏れや曇りを

チェックしやすい器具を使っています。

ぜひ、購入してチェックしてみたいという方は

こちらをご参照くださいませ。

3. 吹く遊びでチェック(用意するもの:ストロー・コップ・ティッシュなど)

小さなお子さんでも、遊びながらできます😊

  • ストローでブクブク: コップの水をストローで吹いて、ブクブクしてもらいます。
  • ティッシュ吹き: 細く切ったティッシュを、ふーっと吹いて揺らします。

普通に吹いた時と鼻をつまんで吹いた時を比べてみましょう。

鼻をつまんだ時だけ上手に吹ける場合は、

鼻から息が逃げているのかもしれません。

4. お口の中をのぞいてみる(用意するもの:ペンライト)

  1. お口を大きく開けて「アー」と言ってもらいます。
  2. スマホのライトで、のどの奥を照らします。
  3. 「アー」と言った時に、のどの奥が上に持ち上がるかを見ます。

喉の奥の蓋(軟口蓋)の働きが正常な時は、こんな風に喉の奥の蓋が閉まります!

*あわせて、のどちんこ(口蓋垂)が

二つに分かれていないかも見てみましょう。

見た目ではわかりにくい口蓋の問題の

ヒントになることがあります。

💡 嫌がる子は多いので、無理は禁物です。

5. 毎日の様子から気づけるサイン

特別なチェックをしなくても、

ふだんの生活の中で気づけることがあります。

  • 飲み物や食べ物が、鼻からよく出やすい
  • 声が鼻にかかって、フガフガ聞こえる
  • パ行・タ行・カ行・サ行が弱く、よく聞き返される
  • ブクブクうがいやストロー吹きが苦手

6. 保育園・事業所で取り入れるコツ

  • いつもの遊びに混ぜる: シャボン玉、ストロー遊び、紙ふうせんなど、吹く遊びを朝の会や自由遊びに取り入れてみましょう。
  • 気づいたことを記録する: 「いつ・どんな場面で・どんな様子だったか」をメモしておくと、変化がわかります。
  • 保護者と共有する時は: 「心配です」より、「こんな様子が見られました」と事実を伝えると、受け取ってもらいやすくなります。

7. 気になった時は

今回、ご紹介したのは、チェック方法は

「気づくためのきっかけ」であって、診断ではありません。

当てはまるものがあって気になる時は、

かかりつけの歯科や地域の

言語聴覚士にご相談くださいませ。

撮っておいた動画やメモを持っていくと、

ふだんの様子がぐっと伝わりやすくなります。


さいごに

今回は、お家や園でできる

発音のチェック方法についてお話しました。

「聞き返されることが多い」の裏には、

いろいろな理由が隠れています。

早めに気づくことで、

お子さんに合った関わり方が見つかります。

次回は、病院などで行う

詳しい検査についてお伝えしたいと思います。

今日も、最後までお読み頂き

ありがとうございました。

〜こみゅばんばん〜

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